帯状疱疹ワクチンの定期接種化に伴い、2025年4月1日より、対象となる方の帯状疱疹ワクチンの定期接種と任意接種について、接種費用の一部助成が始まりました。当院では、全額自費での任意接種を行ってきましたが、今後対象者の方は一部費用のみの負担で帯状疱疹ワクチンを接種いただけます。対象外の方でも、引き続き自費での接種は可能です。
ご予約は、お電話(TEL:
0940-39-3346)にて受付しております。お電話にてお問い合わせの上、ご来院ください。
※助成期間は変更となる場合があります。
帯状疱疹とは
子どもの頃に感染した水ぼうそうウイルスが原因で、皮膚の痛みや赤い発疹が生じる病気です。水ぼうそうに感染した時に、神経にウイルスが長年潜伏しており、加齢や免疫力の低下、疲労などがきっかけで、潜伏していたウイルスが再活性化すると発症します。ほとんどの方が水ぼうそうウイルスを保有しており、80歳までに3人に1人はかかると言われている身近な病気です。
発疹が治った後でも、3ヶ月以上の長期間にわたって強い痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」という合併症が残ることもあるため、発症および重症化予防のためにワクチン接種をおすすめしています。また、帯状疱疹の疑いがある場合は、早めに受診しましょう。
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹ワクチンには、組換えワクチン(シングリックス)と生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)の2種類あり、接種回数や接種スケジュールなどが異なります。また、免疫が低下している場合は生ワクチンは接種できませんので、ご自身の健康状態などを医師へご相談いただき、どちらを選択するのか決めていただきたいと思います。
組換えワクチン |
生ワクチン |
・筋肉注射を2回
・10年経っても予防効果が落ちにくい
・帯状疱疹後神経痛に対するワクチン効果は接種3年後で9割以上
・注射部位の赤み、痛み、発熱などの副反応が強く見られる |
・皮下注射で1回
・接種後の持続期間は5年程度
・帯状疱疹後神経痛に対するワクチン効果は接種3年後で6割程度
・注射部位の赤み、痛み、かゆみなどの副反応が見られる |
定期接種
対象者
過去に帯状疱疹予防接種を受けたことのない、以下に該当する方々が対象となります。
市町村民税非課税世帯、生活保護世帯の方は接種費用の免除が受けられます。事前に申請が必要ですので、詳しくは役所へお尋ねください。
- 年度中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上となる方
- 接種当日に60歳から65歳未満の方で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害がある方
※接種時に身体障害者手帳の写し、または診断書をお持ちください
料金・接種回数
組換えワクチン
- 10,000円/1回あたり
- 2か月以上の間隔を置いて2回(筋肉注射)
生ワクチン
任意接種
対象者
接種当日に宗像市に住民票がある50歳以上(定期接種の対象外)で、過去に帯状疱疹予防接種の助成を受けたことがない人
料金・接種回数
組換えワクチン
- 14,200円/1回あたり
- 2か月以上の間隔を置いて2回(筋肉注射)
生ワクチン
お持ちいただくもの
- マイナンバーカード、健康保険被保険者証、介護保険被保険者証、運転免許証などいずれか一つ
- 身体障害者手帳(該当する方のみ)
- 自己負担金(免除を受ける方は証明書類)